倉吉の町紋グッズを制作しました
倉吉市内30の町に伝わる「町紋」をデザインに取り入れたクリアファイルやポストカードなどのオリジナルグッズを企画・制作し、販売します。
町紋は他の町と区別する目印として江戸時代から明治・大正にかけて作られた町ごとのシンボルマークで、提灯や神輿、法被などにあしらわれ、生活の中で受け継がれてきました。これほどまとまった形で町紋が残っている地域は全国的にも希少であり、倉吉の貴重な文化遺産といえます。
今回のグッズに使用した図案は、『倉吉市史』(昭和48年)に掲載された原図を基に整形・デジタル化したものです。市内の道標に用いられている町紋と市史掲載の町紋には一部に意匠の違いが見られますが、江戸時代以来の町紋が現在に伝わっていく中で変容していったものもあると推測されます。
市史に掲載された図案には、紋帳にある一般的な意匠とは異なり、倉吉の町人が独自に考案したと思われる遊び心あふれるものも多く見られます。今回の企画にご協力いただいた小川氏庭園・環翠園の根鈴館長は「紋帳と違うことこそ、江戸時代倉吉町の個性とみている」と述べられており、倉吉独自の楽しさや魅力が表れている市史掲載の図案にスポットを当て、グッズにあしらいました。
本企画では、どちらの図案が「正しい」「誤り」とするのではなく、町紋が持つ意味や歴史を想像し、また意匠の違いを面白がりながら、倉吉の町紋文化を広く知っていただくことを目的としています。
また、倉吉の町紋に関する資料が大変少ないため、その変容や歴史的背景を解明する手がかりとなる資料をお持ちの方は、ぜひ情報をお寄せいただけますと幸いです。(古い写真に写り込んだ町紋など。)
新町市営駐車場に設置されている看板。河原町の【結びかりがね】など、倉吉市史との意匠の違いがいくつか見られる。(2025年7月25日撮影)
価格
・ポストカード 1枚110円(税込)
・A4クリアファイル 1枚440円(税込)
・マグネット、缶バッジ各30種 1個220円(税込)
※本図案は『倉吉市史(昭和48年)』掲載の原図を元に、整形・デジタル化したものです。
発売日
2025年8月23日(土)
同日開催のイベント「倉吉百鬼夜行」にあわせ販売開始
販売場所
倉吉白壁土蔵群観光案内所
(〒682-0821 鳥取県倉吉市魚町2568-1)
企画・販売
(一社)倉吉観光MICE協会
0858-24-5371