稲扱千歯(稲扱千刃)
◆稲扱千歯(稲扱千刃)(いなこきせんば)
江戸後期~大正時代まで米の脱穀には「千歯扱き」が主に使用された。当時の倉吉は、県内の良質なたたら製鉄を背景に千歯の一大産地として栄えた。
その優秀さと生産性、加えて職人が全国を回り修繕・販売する独自の方法(今で言うアフターサービス)により、倉吉産の千歯は、北は北海道から南は九州まで全国シェアの8割を占めたともいわれている。
2015年、倉吉歴史民俗資料館が所蔵する「倉吉の千歯扱き及び関連資料」は、国の登録有形民俗文化財に登録。